« 今日はサンマ | トップページ | 雨漏り »

2007年9月 6日 (木)

母のこと

台風と一緒に 秋田に行っていた はは、帰宅の予定。

今年80になった母。夫の母ですけど
ホント、おしん を地でいってる感じ。

うちの母に限らず 戦争をくぐりぬけてきた方たちのお話うかがうと
ホント すごいな~!と思います。
越えてきたモノが 違いすぎます。

だから 色んなコトあっても たいした事じゃないな~!って思えるんですよね。

母は 小学校卒業と同時に 東京に奉公に行ったそうです。
卒業式の次の日には もう 東京の親戚が迎えにきたんですって!
ウチの 末っ子と同じ年。
早生まれだし。体も小さくて弱かったらしいのにね。

7人兄弟(だったかな?)の真ん中っ子で
口減らし・・・に 自分から志願して 奉公に出たんだそうです。
親戚の家の 子守り。

その前にだって 小学校通ってる時にも
2歳の妹を おぶって学校に一緒に連れて行っていたそうです。
農家だから 子守りをする人はいなくて
農繁期のことかもしれないけどね。
秋田のことだから 学校までだって 歩いて1時間とか2時間とか・・・

私が嫁にきた当初
母は しょっちゅう「自分は小学校しか出てないバカだから」とか
「体が弱くて」とか 言っていたんだけど

でも 4年生くらいで 2歳の子供って いくら軽くても10キロ以上はある子を
おんぶして 1時間も歩けます?いまの子。

「いや~お母さん、それって 体弱かったらできないんでは?」
それに 母はものすごく 頭の回転が早くて
料理の段取りだとか 一体いつの間に準備したの?という事ばかり。
「おかあさん!絶対アタマ悪いはず ありません!バカでって言っちゃダメ!」
もう 心底 そう思ってしまったもんで
言われるたびに 言ってました。
数年したら そういう 口癖なくなったけどね。

うちの娘が中学にあがった時
カバンがすごく重かったのね。
そしたら 保護者会の時に あるお母さんが
カバンが重くて可哀想なので 荷物学校に置いていってはいけませんか?
って言うの。
私もね、娘はチビだったし 可哀想だな、とは思ったんだけど
もう中学生だし。あと何年かしたら 子供おんぶしなきゃいけないかもしれないんだもん。
だから、 おばあちゃんは 4年生で2歳の妹おんぶして 学校行ったんだよ!だから あなたもこの位の荷物なんでもないよね って 話してました。
母親って いつまでも 子供が小さいと 思ってしまいがちなんだよね~。特に下の子だとね。

母は17歳くらいで 営団地下鉄の職員になり
戦争中だったから 男の人いなくて 当時は 駅員さんも車掌さんも女性だったんですって。
都内に住んでいたので 東京大空襲で二度も住まいを焼かれたそうです。

くわしい話を しっかり聞いたわけではなくて
洗濯物たたみながらだったり ところどころ 思い出し聞き・・・

途中で肋膜をわずらったり
食べ物屋さんで働いたり
ほんと いろんな人生経験をして いま ほんとうにおだやかに
子供たちの いいおばあちゃん。

この家にお嫁にきてからも
後妻だったお姑さんに かなりいじめられたみたいだし。

でも 人によっては 自分が人につらい事されたから
それを別の人にやり返してやる!っていう人もいるけど
母は違う。
本当に 愛深い母です。
あんまり 愛深くて どう答えてよいかわからずに 嫁にきたばかりの頃はとまどったけど・・・
人にあげるのが 大好きで。
だから 洗濯も片付けも あ~っ!という間に やってくれちゃう!
当時は まだ母も私も若かったし ヒマだったから
「私は何?」って 辛かったときもあったんだけど。

実家の母に「受けるのも愛だよ」って言われて。
ああ、そうなんだな~ って。
いつか 本当におじいちゃんおばあちゃんになっちゃた時には
嫌でもお返しさせていただけるし、ってね。

血圧も高くなったり 足が痛かったりするけど
どうぞ もっともっと長生きして 元気でいて欲しいです。
元気で帰ってきてね!

 

     
追記:すご~く若い頃の美人の写真が出てきたので、貼り付けておきます!

|

« 今日はサンマ | トップページ | 雨漏り »

日記」カテゴリの記事

コメント

受けるのも愛だよ・・・いいことおっしゃる。
80代90代の方たちは戦争体験潜り抜けて激動の実人生。
逞しさが違う!というのが吾ら世代の友といつも話すことです。
お姑さんに仕えてきて・・で代替わりになったら自立だのなんだので
同居を拒んでおいてけぼり・・。時代の波をもろにかぶった方が多いし。
お宅のように同居なんて珍しいものね。子沢山も今貴重品だし。
でもあなたもやっぱり学ぶことは多かったと思います。よかったね。

洗濯物たたみながらだったり ・・ぽつんぽつんととわずがたり。
訓示を垂れるわけじゃない。そのもう一つ上の世代じゃ字も読めず書けずのかたも。
見知らぬ人とこうしておしゃべりしてるなんてさぞかし天上で驚いてるでしょう。
貴重な体験談、また聞いておいて、おはなししてね。

投稿: torisan | 2007年9月 6日 (木) 06時09分

こんにちは。
先日は暖かいコメント、ありがとうございました!

お母様のような愛情深い方々と接していると、私の器はまだまだ小さいなぁ。。。と気付かされますね。

料理の段取り、祖母にも母にも義母にもいまだ敵いません。
あの段取りのよさ、あのスピード。。。すごいですよね。

先日、夫の実家に行ったときは、手伝おうにも必要以上にあたふたしてしまって。「いいわよ、あなたは休んでいて」の言葉に、シュンとしてしまいました。。。エ~ン。。。←これでも一家の主婦

投稿: chamomile | 2007年9月 6日 (木) 11時53分

すてきなお母様ですね。でもこんなお母様に、ワクさんがしたのよ。こんな風に嫁と会話が出来たら良いナァ。それより前に、まず息子に恋人を・・・。どんな風に歳をとるか、いろんな人がお手本になります。
ところでワクさん、炊飯器がない・・・って・・・お釜で
〔ご飯〕┳┳ヽ(^▽^ ゞ。。。。~♪♪ 炊いてるの・・?

投稿: スミレ | 2007年9月 6日 (木) 17時38分

To torisanさん
いつも ありがとうございます。
ホント パソコン上で 知らない方と。不思議ですね。

母は 台風ひどくなる前に 帰ってきたようでした。(私、仕事中だったので)
いま、外はすごい暴風雨です~!
小学生は 明日は3時間目から登校なんですって。

投稿: わくわくオンマ | 2007年9月 6日 (木) 23時23分

To chamomileさん
いらっしゃいませ~!

>先日、夫の実家に行ったときは、手伝おうにも必要以上にあたふたしてしまって。「いいわよ、あなたは休んでいて」の言葉に、シュンとしてしまいました。。。エ~ン。。。←これでも一家の主婦

同居していないと ついいいところを見せようと頑張ってしまうものね。
毎日一緒だと 最早取り繕ってもしょうがないので
命に別状無いことは どっちでもいいや!って感じで もう出来の悪い嫁でいいやって開きなおれるんですよね。
でも、大丈夫です。いつか逆転する時がきてしまうんだもん。
ちょっと 淋しくもあるんですけどね。

投稿: わくわくオンマ | 2007年9月 6日 (木) 23時30分

To 飯瀬さん
いらしゃいませ~!
>ところでワクさん、炊飯器がない・・・って・・・お釜で
>〔ご飯〕┳┳ヽ(^▽^ ゞ。。。。~♪♪ 炊いてるの・・?

へへ・・・お釜ではありませんけど
我が家は すべて鍋でやっております。^^
ご飯から ケーキ、パンなども。(トーストのパンじゃなくて生地から焼くパンだよん)まだエントリーに載せてませんけど ベーコンやハムも作りますよん!
よろしければ 料理のフォルダから のぞいてみてくださいませ~!
(古いのにも コメントしてくださると嬉しいわん!)

投稿: わくわくオンマ | 2007年9月 6日 (木) 23時38分

>でも 人によっては 自分が人につらい事されたから
>それを別の人にやり返してやる!っていう人もいるけど
>母は違う。

素晴らしいお母さんですね~!
感動してしまいました。ウルウル

わたしもこんな愛情深いお婆ちゃんになりたいです・・・(感)

投稿: みちこ | 2007年9月12日 (水) 04時20分

To みちこさん
そうでしょう?ホント いいおばあちゃんなんですよ~。
でもねえ、何故か親戚には怖がられてるんだよねー。
人間って 何を、どこを見るのかで こんなに評価が違うもんなんですね。

まあ、だから すんごく嫌なヤツがいたとしても
きっと その人の母から見たら
かわいい子供なんだろうなあ、て考えちゃうと
ああ、私の見方が悪いのかな?って 思うんですよね。
見たとおりに あらわれるから・・・

投稿: わくわくオンマ | 2007年9月12日 (水) 21時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 母のこと:

« 今日はサンマ | トップページ | 雨漏り »